好きなことを仕事にしてみたいと思う人は多いです。好きなことに触れながら働けると楽しいですし、モチベーションになります。しかし仕事として取り組むためには、まずはしっかりと自己分析をして、目指すべき方向性を知ることが重要です。たとえば、動物が好きだから動物関係の仕事につきたいとします。ではどのような関わり方をしたいのでしょうか。かわいい動物と触れ合いたい、動物の命を助けたい、保護活動をしたいなど、動物関係といっても多岐にわたります。自分の「好き」の種類を、しっかり見定めて、それに合った仕事を選ぶことが必要です。
しかし、好きなことだけをできるわけではありません。動物を救いたくて獣医になっても、殺処分をしなければならないことがあります。かわいい動物だけでなく、凶暴だったり全く懐かない子がいます。好きだという気持ちが大きいほど、描いていたイメージとの違いに苦しみがちです。それでも向き合うことができるかは大切な問題です。それを上回れるほどの「好き」なのか、それとも趣味で楽しむ程度がよいのか、さまざまな角度からシミュレーションをしましょう。
また、好き=合うではありません。自分の適性を冷静に分析することも重要です。仕事として取り組む以上、一定の成果を出す必要があります。好きなことで結果を出せれば、達成感や喜びはより一層大きいものになります。一方でうまくいかないと、自分の中に葛藤やストレスが生まれ、せっかくの好きが嫌いになってしまうかもしれません。正確な自己分析をもとに、好きなことに関われる楽しく充実した働き方を手にしてください。